atelier HIBARI

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Sold Out

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8月6日(土)にatelier HIBARI主催により開催された
夏休みキッズワークショップ「思い出紙すき」にて
参加者のみなさまに制作して頂いたはがきが無事(ほぼ)完売となりました。

収益金はうつわ&カフェ かくしちさんを通し
自然コミュニティーレストラン YOUR BIG FAMILYさんへ渡していただきました。
心ばかりの義援金ですが東北の方々に役立ててもらうことができたようです。

今後も私たちの出来る範囲で少しずつこのような活動をしていきたいと思います。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

8月6日(土)の「思い出紙すき」の様子→こちら
「思い出紙すき」はがき販売の様子→こちら
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by atelierHIBARI | 2011-10-23 22:14 | Workshop

White Vineyard - Chiaki Morita

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西荻窪 ギャラリーみずのそらにて開かれた
森田千晶個展「白い葡萄園」へ行ってきました。

私が日本をはなれた2002年と同じ頃
彼女は友人二人とアトリエ線路脇を設立し
和紙制作を本格的にスタートさせました。

その頃の私たちはみなそれぞれの道を歩み始めていました。
海外に行くもの、アトリエを設立するもの
お店をオープンするもの、新しい仕事につくもの
結婚し子どもを産むもの。

不思議な縁や、めぐりあわせについてなんて
ちっとも思いを馳せることなく
ただひたすらに前を進み続けていた20代。
出会っては別れての、繰り返しだったように思います。

現在、自分の居る場所を軸に
360°ぐるっと回転してみると
不思議なことにまた同じ場所にいて
同じ人々に囲まれているではありませんか。

前進していたはずなのに
どこか違う場所にいるはずなのに
長い時間と距離が経過しているはずなのに。

小さな教会のような空気を持つこのギャラリーで
彼女の清楚な白い和紙がもたらした
めぐりあわせの再会。

前回の展示ではモン・サン・ミッシェルを彷彿とさせたけど
今回はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路という感じ。

また、ここに戻ってくることができてよかった。

ここからまた新しいめぐりあわせが巡ってくるようなきがする。
これからはそれらを大切につなぎ止め、分け合いながら進んでいきたい。

彼女の白い和紙が演出する空間が最高のおもてなしとなって
そこに居るすべての人が和やかになる、そんな展示でした。

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至福のひととき/友人夫婦すみやのお料理
みずのそらさん/みずのそらさんのぶどう


BGM
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by atelierHIBARI | 2011-10-16 01:13 | Exhibition

the aftermath of the earthquake 6

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Shinko pier at Yokohama Triennale 2011

震災から7ヶ月。

/// 以前、誰かに言われたはなし

「がんばってって言わないで」

相手のことを思い励ますつもりで
何も考えず使っていた「がんばって」。
「がんばって」という言葉が時に
誰かを傷つけてしまうことを知り
それ以来「がんばって」を
使って良い場合と良くない場合を
考えるようになりました。

/// ある学生の作品のはなし

テーマは「正義」
スーパーのチラシ、街頭広告、中刷り広告、
町中にあふれる

「がんばろう日本、がんばろう東北」

を写真で切り取り問題提起。
この言葉は何か他の目的の為に便乗しているのでは?
心から理解され、選ばれた言葉なのか?
その言葉は単に「記号」として羅列されているだけなのでは?

/// 被災地を訪れた人から聞いたはなし

東京の子どもたちからのメッセージを被災地の子どもたちへ届け
そのお返しとして、被災地の子どもたちから東京の子どもたちへ
返信のメッセージをもらうことになった。

被災地の子どもたちは
「私たちは十分がんばっているから、
がんばろうって書けないよね。笑おう日本にしよう!」

「がんばって」のかわりの「笑って」はいいね。
子どもはすごい「がんばって」の一言が
時に誰かを傷つけてしまうことを
もうすでに知ってるんだから。
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by atelierhibari | 2011-10-11 19:25 | Aftermath

La casa del sol

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今回は英語よりスペイン語の気分。

La casa del sol 太陽の家


川口太陽の家「工房集」で開催された
アンデパンダン展「生きる」を見に行ってきました。

私は小さい頃から絵を描くのが大好き。
雨の日には、こたつにみかん、チラシに落書き。
ネタを描き尽くしては「お母さん、何描いてほしい?」と
訪ね、母親を困らせていました。

中学、高校の授業を聴いた記憶は
地理、保健体育、美術を除いては全くありません。
ひたすら、教科書の隅にいたずら書きをしたり
イラスト付き交換日記やら手紙を書いては
机の下からこっそりパスしたりしていました。
みんなが褒めてくれたり、喜んでくれるから
たくさん、たくさん描いていました。

雲行きが怪しくなってきたのは、大学受験の頃から。
美大に進学しようと思い、高三で週3回だけ美術予備校へ通いました。
絵を描くことは引き続き大好きで、数学や科学を学ばないで
美術を学び続けられるなんて最高!と思いつつも、
時間内に上手に描くことは苦手。
色々なテクニックを習えたし、生涯つき合える先生や友人に出会えたけれど
予備校での訓練や受験はもうコリゴリって正直思いました。

小さい頃の無目的にただ「絵を描くことが大好き」と言う気持ちは
いつのまにやら消えて無くなってしまいました。
大人なんだし、仕事なんだから当たり前?
いやいや、今でも人を驚かせたり、喜ばせたりしたい。
ただただ、ものをつくりたい。
やっぱり、いつもドキドキしていたい。
そんな気持ちがよみがえる展覧会でした。

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工房に着くとアートディレクターの中津川先生がいらして
早速この展覧会の趣旨をお話ししてくれました。
(バンタンの先生ですがバンタンのとは言い尽くせないぐらい様々な活動をされています)

「今回は彼らの作品をアートと言わず、表現と言うことにしたんだ」
「彼らにとって表現は生きることなんだよね」

この言葉の真意はどういうことなんだろう?
頭では理解していたのですが、心で感じられていない。
それらの言葉を頭にぽっかり浮かべ、作品を拝見しました。

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左:コンクリート敷きの床に真っ白な壁、ホワイトキューブにカラフルな作品が美しく配置
右上:フンデルト・ワッサーのような、未来派のような作品。すべて色鉛筆で描かれています
右下:「雨が降って!台風が来て!!」台風により吹き飛ばされた傘を連続的に描いています

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新聞や広告をクシャクシャになめした作品

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ティッシュペーパーを規則的にたたみ、マーカーでドットを描いた作品

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ぐるぐる毛糸や糸を巻いて制作された立体作品。カフェにも作品がズラリ

写真はここまで。メインの展示室に入ったときには撮影することをすっかり忘れて
作品に見入ってしまいました。普段はそんなことないのに。

作品からはグリグリ、クシャクシャ、グルグル、キラキラなど
オトマトペ (擬音語/擬態語) がたくさん浮かんできます。
規則性、連続性も特徴。

これらはみな、何らかの障がいを持っている方々の
いわゆるアウトサイダーアートやアール・ブリュットと言われる作品です。

中津川先生やこの工房で働くスタッフの方々は
仲間 (アーティスト) の制作を「教えない」というスタンスでサポートし
彼らの表現=生きることを支援しているのだそうです。

具体的には、彼らの作品を広く外の世界へ発表する場を設けたり、
作品を通し、工房の仲間みんなが潤う仕組みを日々模索されています。
ファッションデザイナーとのコラボや
グラフィクデザイナーと組んで商品開発をしたり。

少しお酒が入り、いつもより饒舌になった先生が色々なお話をしてくれました。
10年前の立ち上げでは予算が十分でなく、ほぼボランティアで仕事を受けていたこと。
現在ではスタッフも先生も対価が支払われ運営されていること。
仲間のご両親に生産性のある労働ではなく、芸術活動を推進する意味を
理解してもらうのに時間がかかったこと。
けれども今ではご両親がたも理解を示してくれて
カフェの運営など積極的に活動されていること。
彼らにとって日々の表現が、日々の生きる営みだということ。

展覧会の中で行われたトークに飛び入りゲストで(?)
工房集のアーティスト西川泰弘さんが加わり
とつとつとご自身のお話をされました。

工房集にくる前は、自身の選択がなかったこと。
作業所では、繰り返しの単純作業に従事していて
それが自分は合わなくて、時々暴れてしまったりしたこと。
精神病院に入らなくては行けなかったこと。
工房集にたどり着いて、初めて自ら選んで「ここに居る」と実感したこと。
海外で作品を発表できた喜び。
自分の作品に10万円の値段がついた驚き。
表現することが社会と繋がり、生きるということに直結すること。

ちょっぴり切ないお話にみな聞き入り
目に涙を浮かべている人も居るというのに.....
先生や工房集のスタッフは笑いをこらえるのに必死。
最後にはクスクス笑いがこみ上げてしまいました。

これが、工房集が太陽サンサン、ラテンムードの秘密。

ここのアーティストもスタッフもみんな仲間。
障がいをもったアーティストを美化して天使のように接するのではなく
私たちと何ら変わらず、時にはちょっと、ずるくて、ちゃっかりしている。

「西川さん、お金の話ばっかりするんだよ」

と誰かがポツリ。

マジョリティーとマイノリティー
強い人と弱い人
教える人と習う人
というカテゴリーが無い。

みんなただ仲間として存在していて
だれの犠牲も払わない仕組みがある工房集。
私たちの社会の理想型だなと思いました。
社会でも学校でもこの関係性や仕組みから
学ぶことは沢山あると思う。

最後に、一緒に展示を訪れたバンタンのマメドリマオ先生の言葉。
(ブログより引用)

「本当はわかっていた自分のコンプレックス。
しまっていた箱をどーんとつぶされました。気持ちいいくらいに。
彼らの作品を観て、心の底から悔しくて、
めちゃくちゃ作品を作りたくなりました。」

そうだ!そうだ!
制作しよーーー!

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アーティストの作品集はどれも刺激的です

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今井幸彦詩集「みんな生きていたい」
造形だけでなく、文章の作品もあります。
この方の言葉にグッときました。
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by atelierhibari | 2011-10-03 11:06 | Exhibition