atelier HIBARI

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Through a Stone

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矢木奏個展「投石」@根津七弥無事終了いたしました。
6日間の会期中151名もの方々にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。

矢木奏個展「投石」のお手伝いをさせて頂き
この経験から感じたことをここに記します。

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矢木奏個展「投石」を終えて

私はアーティストの自伝を読むのが好きです。
アーティストの人生を書き綴る自伝は
彼らが作り出す作品そのものだから。

2011年の新年会で矢木奏さんが4月に個展を開くということを聞きました。
その時はまさか自分が彼女の作品の登場人物=会場係になるなんて思いもよりませんでした。
2010年7月に知り合いになり、とりとめのない話をしたり、お酒を飲んだりする友達でしたが
アーティスト:矢木奏については何もしらなかったのです。

2011年3月に入りDMのデザインについて相談を受けてから
本格的に彼女の制作に携わらせて頂くことになりました。
まだ、どのような形体にするか定まっていない時期だったので
作品そのものというより私達の現在置かれている状況と過去と未来について
まるで精神科で行われる催眠療法のようにお互いのことを話し続けました。
この作業は私(と恐らく彼女)にとってとても大切な作業でした。

彼女と子ども時代、彼女と思春期、彼女と家族、彼女と仲間、彼女と恋愛
私と子ども時代、私と思春期、私と家族、私と仲間、私と恋愛

彼女の作品はいわゆる「サイトスペシフィック」な「ハプニング・パフォーマンス」
と言われるもので、絵画や彫刻のような「実体=モノ」のない「状況=コト」で成立しています。
彼女は長らく、パフォーマンスや舞台に関する作品も手がけてきたので
観客を演者として取り込むことにより「コト」を発生させる作品が生まれるのは自然なことだったようです。

「場に居合わせた人、あるいは観客によって」「場が成立している状況が」
「その人自身の存在と同時に発見されること」(矢木奏個展「投石」プレスリリースより)

1999年、彼女が現代美術センター・CCA北九州に在籍しているころ皆既日食が起こりました。
TVでその様子をみていた彼女は「誰かしらない人に知らない状態のまま皆既日食をみせる」
という作品を思いつきました。彼女と同世代のベルリン在住イギリス人アーティスト、
ティノ・セーガルを鹿児島県、悪石島で見られる皆既日食に招待するという作品。
ここから2011年の現在まで皆既日食を通し、彼女は自身を取り巻く様々な「存在」について模索しはじます。

作品の中で語られていること/いないことも含め
1999年〜2011年までに様々なことが起こりました。
2001年911同時多発テロ、2009年ロサンくんの死、そして2011年東北関東大震災。

どこか遠くで起きている「コト」が本当に「起きている」と信じるということはどういうことなのか?
一度も会ったことのない里子のロサンくんの死は果たして本当なのだろうか?
そもそもロサンくんという人物は存在していたんだろうか?
東京からほんの少し離れた所で起きた大震災の状況を「知っている」ということは
本当に「知っている」ということなのか?
そもそも、私という存在はいったい何なんだろうか?

「私が生きているということが本当はどのようなものか知りたいということがあるのだと思います」
(矢木奏個展「投石」プレスリリースより)

制作過程の中で彼女は私に言いました。
「なっちゃん、この個展は私の結婚式だから。
私は結婚式をする代わりに家族や友人をこの個展に招待するんだ」

彼女の作品を観てある人はこう言いました。
「壁の中にいる奏ちゃん。声を出さずただこちらを見ている。
まるで亡くなってしまった人のよう....」

彼女にとってこの個展は「彼女が生きているということが本当はどのようなもの」
かを知るための結婚式のようでお葬式のようなものだったのです。

人は死ぬ前に自身の人生を走馬灯のように振り返るといいますが
私と彼女が制作前に行った「話をする」作業は
まさにそのようなことだったのかもしれません。

彼女は今、彼女を取り巻く151人の彼女の演目の演者と共に
自身の存在をしっかり確認し、すっとのびた二本の足で
しっかり舞台を踏みしめているように思います。
そして、作品のスタイルとは裏腹に
本当はお茶目で、おてんばで、いたずらっ子な彼女は
新しい小石を握りしめ次はどこにどのように投げようか
たくらんでいると私は思います。

私はアーティストの作品を観るのが好きです。
アーティストの作り出す作品は
彼らが生きてきた人生そのものだから。

今回、矢木奏さんが投石し描かれた放物線を
一緒に歩ませて頂き多くのことを学ぶことができました。
本当にありがとう。これからもよろしくね。

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彼女の個展を訪れた人々







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by atelierhibari | 2011-04-27 00:37 | Exhibition

Birthday

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昨日は私の誕生日でした。
特別なことはしないで
普通に過ごそうと思っていたのですが
友人がサプライズで
お花見誕生会をしてくれました。
ゲストも来てくれて
3人でまったり桜を見ながら
ワイン、チーズ、生ハムなどを頂きました。

日本が一番美しい季節
お釈迦様の誕生日に生まれて
こんなサプライズを受けると
なんかだかやっぱり得した気分です。

プレゼント、カード、メッセージ
色々な方から頂きました。
ほんとうに、ありがとう。
素敵に年を重ねられると嬉しいな。
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by atelierhibari | 2011-04-09 13:22 | Everyday life

Kanadeyagi 2011

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友人の矢木奏さんの個展「投石」のお手伝いをします。
彼女とは昨年夏に京都在住の古くからの友人
中山和也さんを通し知り合いました。
私とatelier HIBARI名誉会員(?!)の大坪幸子さんが
「会場係」件「作品の出演者」としてお手伝いします。
現代美術の世界にいる彼女が何を考え何を作り出すのか?
今からワクワクしております。
そして微力だけれどもお力になれることを
とても嬉しく思っております。

是非、作品を観にいらしてください。
谷根千散歩も気持ちの良い季節です。

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kanadeyagi 2011

solo exhibition

投石

2011.4.15 (Fri) - 4.20 (Wed) 13:00 - 19:00
ギャラリー根津七弥
東京都文京区根津2-33-1 03-5834-7423

作品制作とは時空に向かって石をなげることであり、
作品はその石が時空につくりだす形、または存在する方法だと考えています。

99年より実現を目指してきた
「誰か知らない人に何が起こっているのか知らない状態のまま
皆既日食を観察する場に立たせる」という作品がありました。
リサーチを重ねましたが、2009年7月22日、とうとう実現には至りませんでした。
しかし、99年に投げた石はいくつかの曲面を通過して存在していたことも確かです。

本展ではその通過点の一部をお見せするとともに、
展覧会自体がまた投石の場であることを目指します。
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by atelierhibari | 2011-04-06 09:38 | Exhibition

Exhibitions

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@ sacra cafe in Kiyosumishirakawa

今年に入って訪れた展示備忘録

◎最近行ったもの

スパイラル
行商〜ギャラリー・サーカス〜

GALLERY 360°
GALLERY COLLECTION展

PASS THE BATON GALLERY
遠藤一郎×Chim↑Pom:Never give up!

ギャラリー小柳
中村哲也 : 炎迅ーFraming Speed

ggg
立花文穂:立花文穂展

ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション(浜口陽三の美術館)
南桂子生誕100年記念展:きのう小鳥にきいたこと

タカ・イシイギャラリー
ケリス・ウィン・エヴァンス:双面(ふたおもて)

シュウゴアーツ
千葉正也:生きていたから見れた素晴らしい世界

VANTAN DESIGN INSTITUTE / Session Tower
フォトグラフィー基礎科:粗野・優雅

Shimokita Art Space
イラストレーショングループ展:ナントカ百貨ーSpring fair

cholon
森田千晶(手漉き和紙)他:てしごとのしおり

bank art
藝大先端2011
東京藝術大学 美術学部先端芸術表現科 卒業制作展
東京藝術大学大学院 美術研究科先端芸術表現専攻 修了制作展

GALLERY & WORKSHOP はちどり
佐々木啓成:佐々木啓成展

Tambourin Gallery
サイトウユウスケ「MUSICMAGAZINE」展

東京都写真美術館
収蔵作品展 [かがやきの瞬間]スナップショットの魅力
映像をめぐる冒険vol.3 3Dヴィジョンズ –新たな表現を求めて–

東京都現代美術館
東京アートミーティング トランスフォーメーション

森美術館
小谷元彦:幽体の知覚

Space Sprout
4人からの贈り物展

Tokyo Hipsters Club
London Calling Tokyo

3331 Arts Chiyoda
日比野克彦 ひとはなぜ絵を描くのか?
EXPERIMENTAL GRAPHIC @ +81 Gallery + LAB

◎これから行くもの

ワタリウム美術館
ハートビート展ー時代にキスして I LOVE ART 11
2011 1/22-4/17

ギャラリー根津七弥
矢木奏:投石

NADiff Gallery
小橋陽介 : 自画自賛
2011 3/24-4/24まで

東京国立近代美術館
「生誕100年 岡本太郎」展
2011 3/8日-5/8

LAFORET MUSEUM
ヘンリー・ダーガー:アメリカン・イノセンス 純真なる放送が導く「非現実の王国で」
2011 4/23-5/15まで

Gallery 惺 SATORU
藤田道子 : きみのこえにみみをすます
2011 7/7-7/31まで

森美術館
フレンチ・ウインドウ展ーデュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線
2011 3/26-8/28まで
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by atelierhibari | 2011-04-03 16:45 | Exhibition

When the buds start sprouting

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「木の芽どき」
という言葉を先日ある方から教わりました。

春は暖かくなり新緑が芽吹き一見すると
元気がみなぎってくるような気がしますが
春は気温が安定せず暖かい日があったかと思うと
花冷えで気温がぐっと下がったりと気温差が激しく
身体にとってストレスになります。

また、就職、転勤、引越しなど仕事や人間関係の変化が
精神的なストレスとなることもあります。
身体的ストレスに日常生活で感じる精神的ストレスが加わることで
自律神経の乱れを引き起こします。

以前、フランス在住の友人の日記にこのようなことが書かれていました。
彼女のお母さんが彼女に言った言葉で

「どんなときもでも一論の花を飾るゆとりを忘れないで」

とても素敵なお母さんだなと思いました。
それ以来気分の優れない時はなおさら花を飾るようにしています。

私の母が父の看病をしてたときも毎日のように庭の手入れをしていました。
何かに取り憑かれたように沢山の花を植えていました。
最初は外出できない父を喜ばすためと思っていましたが
それは母自身が無意識に癒しを求めてしていた行為なのだと後になりわかりました。

木の芽どきに加え、地震のことで何となく
気分の優れない毎日を送っている人がたくさんいると思います。

無理をせず明日できることは明日しましょう。
水分と睡眠を十分にとりましょう。
そして時にはきれいなお花を飾ってみるといいですよ。
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by atelierhibari | 2011-04-01 16:29 | Everyday life