atelier HIBARI

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Drawing with the light


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園児とともに「光で描く」。


これがほんとのhikarieです。
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by atelierhibari | 2014-10-16 10:10 | School

I think therefore I am

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学校は前期と後期の間にあり、現在はプレゼンテーションのまっただ中です。
昨晩もとある学科のプレゼンに参加し、その後ある先生と学生と打ち上げをしました。

その中で、そのある先生はひとりひとりに
「なんで?どうして?」「なぜ、それをしているの?」と多くの質問をします。
大抵の学生は答えに詰まり、自問自答し、沈黙の時間が続きます。

そうそうこうだった!私の学生時代も。
なぜ?なにを?どこで?どうして?どのように?の連続でした。
考えること、理由があること、説明ができること、言葉を交わすことが
当たり前の毎日で、それはとても刺激的でした。

日本と欧米では
習慣、風土、歴史的背景、物事の考え方は大きく異なり
同じ様にはいかないなと、イギリス式の授業を進めていく中で
最近では少しあきらめのような気持ちを感じつつありました。

理由なんていらない、言葉なんていらない
ただ思いのままに作ればいいという言葉をよく耳にします。

確かに子どもの頃のように、夢中になって、我を忘れて
日々の生活の一部として制作し続けることは大切でそれこそが原点だと思います。

けれども、それだけではなく、制作者の意図や思いが伝わり
その作品の背景に、膨大な実験・探究・試行錯誤があるものづくりことも
もとても大切なことだと思います。個人的にはそんな理知的な作品に心を引かれます。

その、ある先生の目指すものもそういうことなんだと思います。
目先のことにとらわれるのではなく、奥深い性質を感じる作品。
売れる売れないに関わらず、自己を掘り下げた作品。
学生のうちはまずそのことを学んでほしいのだと思いました。
その先生も留学経験があり、欧米の学生と日本の学生の
仕事量の違いを知っているから、もどかしいのだと思います。
悩んでないで、考えてないで(違った意味で)、まずは行動に起こすこと。
それを伝えたいのだなと思いました。
経験が力になることを伝えたいのだなと思いました。

先生が学生に投げかける質問を一つ一つ反復し
自分もその問いに答え続けていました。

私はなぜ版画を刷るの?
私はなぜ先生をするの?

今朝目が覚めたとき、昨日の会話がまだ頭に残っていて
けして心地よい目覚めではありませんでした。
けれども昨日の出来事は、常に心に引っ掛けて
生きて行かなくちゃいけないなと思いました。

アート(=人生)には正解は無く、白黒、01をつける必要などない。
100人いたら100人の考え方や答えがある。
けれども先生の挑戦し続けることは
私にとってもとても大切なことなんだと再確認した夜でした。

未だ心地よい高揚感に包まれています。
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by atelierhibari | 2014-09-19 13:07 | School

Working at a nursery school again

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Circa 2006 at Benjamin School in London


7月から保育園で働いています。週1回の美術の先生として。
今回このお話を頂いた時に、イギリスのフランス系保育園で
働いていた時のことを思い出しました。

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2006年当時、2〜3歳だったこの写真の子たち今はもう、10歳。
大きくなったんだろうな。私のこと忘れちゃったかな?

バイリンガルの保育園だったので、様々なバックグラウンドを持つ子どもがいました。
イギリス、フランス、アメリカ、ハンガリー、中国
フランス/イギリス、インド/イギリス、韓国/イギリス、
メキシコ/イギリス、etc etc…

国籍、宗教、文化、習慣が異なる子どもたちがいる国際的な保育園。
先生も様々で、主にイギリス、フランス、インド、アフリカ、そして日本。
人種のるつぼのイギリスらしい仕事場でした。

とても印象に残っていること。
イギリスの大人たちの子どもへの接し方が日本とあまりに違うことにとても驚きました。
日本のように、自分の子どもを謙遜したりは絶対せずにひたすらひたすら褒めまくります。

「Well done Sweety!」「You are cutie cutie pie!」 「You're very good!」

とにかく、沢山話しかけ、沢山話を聞き、沢山褒めまくります。
子ども達は、とても誇らしげで自信を持ち、いつも瞳を輝かせています。

そして今でも思い出します。
自分のことが大好きな子、お姫様になりたい子、
フランス語しか分からないけど照れながら、英語で一生懸命お話してくれる子、
英語もフランス語も分からず、時々戸惑いながら
少しストレスを溜めながら、でも一生懸命保育園に来る子、
先生が辞めるたびに、落ち込んで悲しくなっちゃう繊細な子、
色々あって、かんしゃく起こして、わざとお漏らししちゃう子
でも何とも不思議な魅力をたたえている子、
とってもおませで賢い子、言葉はまだしゃべれないけど
その子がいかに聡明かをその子の瞳が物語っている子など。
みんな元気にしてるかな?

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初めて小さな子どもたちに接したのは20年前、
学生時代に友人と稲毛市で子ども向けの夏休みワークショップをしたのが初体験。
しばらく時間があき、その10年後イギリスはロンドンの北部、小さな村のように美しい町
プリムローズ・ヒルにある小学校で開催されたアーティストによるアートワークショップのお手伝い。
その年の10月、ロンドン南部、バーンズという町のフランス系保育園
ベンジャミンスクールで1年間働きました。
帰国後はひばりケ丘にある保育園で夏休みの短期バイトを1回と
私と友人が主催のワークショップを数回行いました。
2009年よりボランティアとしてイタリアのレッジョ教育を広める会
@キオッチョラ@に5年在籍をしました。

正直、今年は自身の制作活動と専門学校や大学での仕事を優先し
小さな子どもたちの為の活動はしばらくお休みするつもりでした。
けれども親しい友人から頂いたお話し、これもきっと何かのご縁。
細く長く続けることも大切なのかなと思い、引き受けることにしました。

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今でも地球のあちこちで戦争があり
多くの小さな子ども達が大切な命を落としています。
個人として今すぐこの戦争を無くすことは難しいけれど
未来を築く小さな子どもたちが、平和な世界をつくれるように
大きくなって何かを決断する時に、正しい判断を下せるように
丁寧な活動をして行きたいと思います。
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by atelierhibari | 2014-08-13 13:30 | School

Letters for two

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ふたつのレター。

卒業生から届いたレター。
私にぴったりの本だからと送ってくれました。
すでにもっていたら、すみません…とのメッセージとともに。

すでに持っていたよ。
私も素敵って思ったの。

ふたつ並んだレターをながめて、一緒に共有した
時間や感覚がいまも息づいているんだなと感じとても嬉しく思いました。
この本はお返しせず、ふたつでひとつとして大切にしますね。
私からも何かお送りします。気ながに待っていてくださいね。

メッセージにはこんなことも。
たくさんの情報に、たくさんの人に、たくさんの感情に
どんどん埋もれていく自分。
なんだか、私どこにいるんだろうと、何なんだろうと
「私」を見失ってしまいました…と。

私もちょうど同じことを感じていました。
最近はひとりの時間や、バーチャルでなく私の周りにいる人々との時間を
大切にするようにしています。
何かに一生懸命に取り組むということは、
自ずと孤独になっていくものなんだなとも思っています。

そうすると不思議なことに
本当に大切なものが見えてきたり
本当に大切なことが近寄ってきたりするのです。

初めて歩く道を大手を振って闊歩するかのように
清々しく気持ちがよいものです。

ひとり旅などしてみてはどうですか?
私の旅は10代の頃からほとんどが一人旅です。
窓からの景色をながめたり、本を読んだり、
音楽を聴いたり、日記をかいたり、
小さな窓から大きな世界が広がりますよ。

ひとりは良いよなんて言っておきながら
こんど近いうちにお茶でもしましょう。
その時には「私」の書いたレターを読んでみたいです。
ではでは、またね!
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by atelierhibari | 2014-07-31 14:19 | School

Johannes ITTEN

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京都造形芸術大学通信部でのスクーリングが終りました。
1日8時間計2日間、20数名の学生が広い大きな教室で物音も立てず静かに課題に取り組む。

通常私が担当する授業内容は、考えること、リサーチすること、アイデアを形にすることなど
成果物よりもその過程を迷いながら自由に進み発想力や創造力を育てるという内容の物が多いのですが
この授業は基本に返り、徹底した技術と知識の習得を目的としています。
発想力や創造力以上に、日本では技術と知識がアイデアを形にする役目を担っていることが多いと思います。
この授業では明確に与えられた目的達成に向け、幾つもの課題に取り組みます。

以前は授業中に、クラッシックや現代音楽を流しリラックスした雰囲気を作りましたが
私たちの日常生活にはあまりにも多くの文字や音による情報がつきまとうので
今回は一切の音を無くし、静かな中で制作をしてもらいました。
唯一の癒しは窓一面の緑と雨音。

学生の制作するその姿はまるで雨のしとしと降る
京都の禅寺で写経に勤しむ修行僧のようでした。

物音の一切しない中、8時間もの間集中して制作をすることは
思いがけず、精神的にも良い効果を得られたのではないかと思います。
出来上がった作品もかなり高い質を保っていたように思います。
短期集中し、力を出し切るという良い訓練にもなったように思います。

話しは変って、長期集中について。
学生の課題も、プロの仕事も短いスパンでネットから情報を刹那的に得て
制作するということが多くなってきているような気がします。
もちろん仕事となれば、予算や時間の制約があるのは仕方の無いことです。
けれどもなんだかそのせいでか、センスが良く洗練されているアイデアやモノだけど
何処かで見たことのあるアイデアとモノのオンパレード。正直ちょびっと退屈気味です。
(と、言いつつ、それは、いつも、自分に向けて、語っているのです…)

本来は長い期間をかけてじっくりアイデアを熟成させながら制作することも必要で
そのような経験や訓練から、短期間で解決しなければならない様々な問題にも
対応する力やオリジナリティーが身に付くのだと思います。
せめて学生の間は、じっくりと考え、探究、実験し、形にするという
経験をさせてあげたいなと思います。
その為の環境(人も)や設備も提供する必要があります。

今年のスクーリングはこれでおしまい。
また来年も少しづつ改善し、良い内容にしたいと思う。
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by atelierhibari | 2014-07-03 21:18 | School

Rainy day

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紙版画、ステンシル、マスキングからの小立体。受講生が制作中に私もチョコチョコ制作します

今年で5年目の京都造形芸術大学外苑校での授業が修了しました。
これまでは、夏の暑い盛りの出講でしたが
今回は新緑の中、いつもながら素晴らしい環境でのお仕事。
6月末にもう1回。楽しみです。

梅雨に入りました。
この季節をどう楽しく乗り切るか?
雨の日は家に籠りがちだけど
傘と長靴で外を歩いてみるのも
良いのかもしれません。

けれどもやっぱり、本箱からお気に入りの本を取り出して
日がな1日読みふけってしまうんだろうな。
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by atelierhibari | 2014-06-09 10:23 | School

School Days 2013 - Summer

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あっという間に前期の前半が終了。
あと数週間もすれば夏休み。

今年はハイスクールデザイン科、フォト基礎科、CCグラフィック、
DSイラスト、京都造形通信部イラスト専攻のスクリーングと添削と
多種多様のクラスを担当。
昨年同様、主には基礎造形と創造性開発を教えています。

講師業は今年で丸5年目。
受講生が夢を叶え仕事をしたり、結婚したり、子どもを産んだり。
みんなの人生が蜘蛛の巣のように、木々の枝葉のように
どこまでもどこまでも広く遠くに繋がって行くこの仕事は
やればやるほど面白く、とてもやりがいのある仕事です。
このような素敵な仕事に巡り会えて本当に幸せです。

夏休み以降はすこし気が緩む頃なので、
私自身も気合いを入れてがんばりたいです。

今年は5年間私が行ってきたことをまとめて、
来年はさらに新しいことに取り組みたいと思います。
暑さのあまり朦朧としながら、ふとそんなことを思いました。
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by atelierhibari | 2013-07-09 17:42 | School

Bookbinding Class

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普段担当していないクラスで(週1のグラフィックコース)
今日だけ特別にポートフォリオ制作に役立つ知識の講義と
和綴じ手製本の実習を行いました。

はじめて出会う受講生。
お互い程よい緊張感をもち
あっという間に美しい本が出来上がりました。

キレイなお雛様色の本たち
早く春が来ないかな。
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by atelierhibari | 2013-01-26 20:57 | School

Idea note


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先日、スクーリングとテキスト課題の添削を担当させていただいている
京都造形芸術大学 通信教育部(外苑キャンパス)にて
「アイデアノート」という特別講義を開講させていただきました。

私のような無名の一非常勤講師が特別講義だなんて....
あまりにもおこがましいと思い最初はお断りしようと思いました。

けれども、スクーリングでは受講生のみなさんとゆっくりお話する時間はなく
今回この機会を活かし、日頃みなさんにお伝えしたいことや
気づいてほしいことをまとめてお話しようと思いました。
(うまくまとまっていなかったかもしれませんが.....)

学生時代に使用していた段ボール2箱分のスケッチブック=アイデアノートとともに
イギリスの大学で私自身が体験した「学び方」や「考え方/在り方」について
お話しをしました。

スクーリング後のお疲れの中、思いのほか多くの受講生が聴講してくれました。
参加してくださったみなさまありがとうございました
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by atelierhibari | 2012-11-29 00:56 | School

Title, Theme & Concept

以前、ある学生がこんなことを言っていました。

「タイトル、テーマ、コンセプトの違いが解らない」

これらの単語は外国語でその概念も外国からの輸入物。
英語を日本語にむりやり当てはめて理解しようとしても
本来のニュアンスを何となくわかっているようで
実は、理解していないことや、間違って伝わって
しまっていることがよくあります。

例えば 'smart'。日本では「細身な」といったニュアンスで使いますが
本来は「機敏な」「賢い」「着こなしの洗練された」といった意味で使用されます。

私にとっても、よい機会なので、ここで英英辞書とにらめっこし
いま一度、アート&デザインの中で使用される
「タイトル、テーマ、コンセプト」
の意味を再確認してみようと思います。

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title
本、絵画、詩、音楽などに名前を付けて特徴づけること
*作品の名前ですね。

theme
芸術作品の中での統一されたもしくは最も多くをしめたアイデアやモチーフのこと
*作品の中で多くを占めるアイデア。コンセプトとの違いが分かりにくいですね。
「キーワード」というと分かりやすいかもしれません。

concept
アイデアの主立った考え (概念、観念、考え、意見)
個性や特性を思考的にであわせて形作られたアイデア
*作品を通して、伝えたいことやストーリーというと分かりやすいですね。

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現在「¡ Merry Christmas Mexico!」という展示をしています。
それを例にとると....

title
「¡ Merry Christmas Mexico!」

theme
メキシコ カラフル フリーダ・カーロ

concept
まだ、訪れたことの無いメキシコに思いを馳せ
想像だけでメキシコのクリスマスを
メキシコ/カラフル/フリーダ・カーロをテーマに
ディスプレイを制作。

サムライ、フジヤマ、ゲイシャのような外国人がもつステレオタイプの
日本にはどこか滑稽さがあります。それと同じように私たちがもつ
メキシコのイメージも、どこかしら不自然でおかしな物かもしれません。
けれども「なんかおかしい?」が作品の個性になるようそのままにしました。

また、不特定多数の人に向けてというよりもお店の常連さんたちに
「いつもとひとあじちがうそれいゆでの時間」を過ごしててもらうことを
目的に毎年制作しています。

といった感じでしょうか?

さらにくわしく
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by atelierHIBARI | 2011-12-24 13:25 | School